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◆内部資料


LEDゲームの回路図。フリー素材です(商用・非商用に関わらず)。改造と再配布は自由にできます。動作無保証。

【Download】Cadlus X用基板パターンデータ
フリー素材です(商用・非商用に関わらず)。改造と再配布は自由にできます。著作権は放棄してません。動作無保証。


LED「LM1256」の配置。90度傾けて使っています。

LM1256を売っているところ
秋月電子通商(http://akizukidenshi.com/)

LM1256の仕様
・順方向電流:15mA
・ピーク順方向電流:60mA
・順方向電圧:(RED)2.0V、(GREEN)2.1V
・逆方向電圧:4V(*5V動作時にはこの規格外で動作する可能性があります)

ロジックICへの出力タイミング(赤色LED点灯時)



「ATmega168」の紹介ページ
http://www.atmel.com/dyn/products/product_card.asp?part_id=3303

「ATmega168」のデータシート
http://www.atmel.com/dyn/resources/prod_documents/doc2545.pdf

開発環境「AVR Studio4」
http://www.atmel.com/dyn/products/tools_card.asp?tool_id=2725

「ATmega168」を売っているところ
ストロベリー・リナックス(http://strawberry-linux.com/)
デジキー(http://jp.digikey.com/)
ITプラザ(http://www.itplaza.co.jp/)

「SN74HC595」を売っているところ
鈴商(http://www.suzushoweb.com/)
デジキー(http://jp.digikey.com/)

「SN74HC595」のデータシート
http://focus.ti.com/docs/prod/folders/print/sn74hc595.html
・±6mA Output Drive at 5V(5V時のドライブ能力±6mA)
・Supply voltage range, VCC 0.5V to 7V
・Input clamp current(規格外電圧時の電流), IIK ±20mA
・Output clamp current(規格外電圧時の電流), IOK ±20mA
・Continuous output current(連続出力電流), IO ±35mA
・Continuous current through(連続貫通電流), ±70mA


[(U3)74HC595 Q0]--→[LED A]
[(U3)74HC595 Q1]--→[LED B]
[(U3)74HC595 Q2]--→[LED C]
[(U3)74HC595 Q3]--→[LED D]
[(U3)74HC595 Q4]--→[LED E]
[(U3)74HC595 Q5]--→[LED F]
[(U3)74HC595 Q6]--→[LED G]
[(U3)74HC595 Q7]--→[LED H]
[(U4)74HC595 Q0]--→[LED I]
[(U4)74HC595 Q1]--→[LED J]
[(U4)74HC595 Q2]--→[LED K]
[(U4)74HC595 Q3]--→[LED L]
[(U4)74HC595 Q4]--→[LED M]
[(U4)74HC595 Q5]--→[LED N]
[(U4)74HC595 Q6]--→[LED O]
[(U4)74HC595 Q7]--→[LED P]

[LED R16]--→[(U1)74HC595 Q0]
[LED R15]--→[(U1)74HC595 Q1]
[LED R14]--→[(U1)74HC595 Q2]
[LED R13]--→[(U1)74HC595 Q3]
[LED R12]--→[(U1)74HC595 Q4]
[LED R11]--→[(U1)74HC595 Q5]
[LED R10]--→[(U1)74HC595 Q6]
[LED R09]--→[(U1)74HC595 Q7]
[LED R08]--→[(U2)74HC595 Q0]
[LED R07]--→[(U2)74HC595 Q1]
[LED R06]--→[(U2)74HC595 Q2]
[LED R05]--→[(U2)74HC595 Q3]
[LED R04]--→[(U2)74HC595 Q4]
[LED R03]--→[(U2)74HC595 Q5]
[LED R02]--→[(U2)74HC595 Q6]
[LED R01]--→[(U2)74HC595 Q7]


(参考)消費電流の実測
LEDを全消灯して無限ループを実行状態の消費電力:14mA

LED16行x1列を全点灯したままの状態で測定(テスト用の特別な状態です。通常は1行ずつ順番に点灯させます)。

全体の消費電力:55mA(*注1)
Vcc電圧:5.0V
アノード(High出力)側:4.8V
カソード(Low出力)側:3.2V
1ドットあたりの推定消費電流:2.56mA
*マイコンの消費電流を14mAと仮定すると、LEDとICに流れる電流は差し引き41mAです。かなりオーバーしている計算になります。

LED16行x16列を全点灯したままの状態で測定(テスト用の特別な状態です。通常は1行ずつ順番に点灯させます)。

全体の消費電力:300mA
Vcc電圧:4.6V
アノード(High出力)側:3.0V
カソード(Low出力)側:1.4V
1ドットあたりの推定消費電流:1.11mA


緑色LED用ポート、ピン番号・ピン配置



緑色LED+赤色LED点灯時のロジックICへの出力タイミング



回路の安全性について
以前、この回路について「そのうち壊れる」というご指摘を頂いたことがあって、それで電源(5V)を入れ続けてテストしたんですが、結局、半年間(4300時間くらい)経っても壊れませんでした。
自分なりに考えたところだと、まずCMOS系のロジックICはMOS-FETでドライブしているので、電圧的なギャップを吸収してるのではないかと思ってます。
一応、等価回路にしてみました。間違ってたら教えてください。 あとは、MOS-FETのドライブする電流の能力と耐圧が知りたいのですが、 電流値については実測して答えが出てて、TTLやオペアンプのように大電流は流れないので火は吹かないと思います。耐圧については資料がないので、わからずじまいです。既存の小信号用のMOS-FETの定格値をあてはめればいいのでしょうか。
どなたでもいいので、なぜ壊れないのか?を考えてみてください。もし、メーカーの方で詳しい方がいましたら情報をお寄せください。


ロジックICのデータシート(6ページ目)によると、 6V動作時でHigh出力をすると電圧が5.34Vに落ちるとあります。 Low出力では電圧が0.33Vに上がってしまうようです。ここに注目してみました。

この電圧の降下/上昇はIC内に入っているmosfetの「ON抵抗」によるものではないかと考えてみました。mosfetがあらかじめ持っている内部抵抗です。 計算すると、High側は(6V - 5.34V)/7.8mA=約84Ω。 Low側は0.33/7.8mA=約42Ω。2つ会わせると126Ωということになります。 これだと降下電圧1.5VのLEDをつないだとして、電流は約27mAということになります。

では、これが合ってるのか? 実測した電圧・電流から求めたON抵抗と比較してみたのですが、抵抗値が2倍以上違いました。原因を特定できないのですが、製品の個体差か、もしくは温度による変化でしょうか?
もし、間違ってたらツッコミお願いします。

◆ICの電流計測のやりなおし
実際、ICの個々の端子にはどれくらいの負担がかかっているのか?
前回、電流を測った時は、バッテリの根元に端子を当てていたので、4つのICを合計した値になってました。これだと、正確な値ではありませんので、測定をやりなおしてみます。
1ライン目のLEDのカソード側(74HC595・U2)の端子を切って、その間に電流計を入れてました。

Vcc=5Vの状態で、LEDを全点灯させました。 (検証用プログラム)
果たしてどうなるか?

結果はなんと4.5mA。動作保障の6mA未満の値でした。
つまり、「全く問題ない」ということになります。


たしか前回、計測したときは41mAもの電流が流れていたはずです。それがなぜ4.5mAに減ってしまったのか?
おそらく理由として考えられるのは
・アナログテスタで測っているから。
・LEDをパルス状にドライブしているから(16行のうち1行しかドライブしていない)。
、、、でしょうか?

あと、ダイナミック点灯をやめてしまうと、1つの行に電流が流れっぱなしになってしまいます。たとえば、リセット時や暴走時です。 この時は動作保障の範囲を越えてしまいます。


ということは、「ピーク電流」は4.5mAの16倍流れているのでしょうか? ICにとっての安全なピーク電流の上限値はどれくらいでしょうか? まだ謎が残ります。
残念ながら、アナログテスタしか持っていないので、ピーク電流の計測はできませんでした。もっと高級な測定機をお持ちの方がいたら、代わりに測ってみてください。


◆ロジックICはどれくらいの電流に耐えられるのか? テキサスインスツルメンツさんのサポートページで問い合わせをしてみました。
「無断で転載禁止」とのことなので、解答の内容をここには載せることができませんが、ひとまず分かったことを意訳すると次のとおりです。
・「回路へのアドバイスは専門の業者に問い合わせてください」とのこと。
・「ICに過大な電流を流すと壊れる可能性がある」とのこと。
・では何アンペアまでなのか?、、、というと明言はできない。データシートに載っている「7.8mA」が常識的な範囲ではないか、とかなんとか。
、、、 というわけで、ハッキリとしたことは分かりませんでした。気になる人は、各人でTIさんへ問い合わせしてみてください(ユーザー登録すれば誰でも問い合わせできます)。


、、、長々と書きましたが、こういう思考錯誤を含めてお楽しみください。

◆それでも気になる人に。改良方法の紹介です。
(例1)強引に抵抗を付ける。
ICに抵抗を付けます。付け方は様々ですが、ここではピンを浮かせて、その間に付けてみました。

問題は抵抗値です。あまり抵抗値が大きすぎるとLEDが暗くなってしまいます。逆に抵抗値が小さすぎると付ける意味がありません。
ただ、現時点の実測値、抵抗なし状態で4.5mAだったことを考えると、これ以上抵抗を付けたら暗くて遊べないのではないかと思います。普通の人にはオススメしません。気になるという人だけ試してください。


(例2)ポリスイッチを付ける。
ポリスイッチは復帰することができるヒューズです。たとえば、 ポリスイッチをJP1またはJP2に取り付けます。標準的な消費電流は50mAですので、50mA用付ければ、100mAで電源が切断されます。 ポリスイッチは秋月電子通商で50円で売ってます。実際にポリスイッチが切れるような事態に遭遇するかどうかは、分かりません。 もしかして、リセット時や暴走時に役立つかもしれません。 実際に検証してみてください。


(例3)OEかMCLRをリセットにつなぐ(準備中)

(例4)ウォッチドッグタイマを設定する(準備中)


、、、話にはまだ続きがあります。こういうメールを頂きました。 上記の内容は間違ってるそうです。
メールの内容を引用させて頂きます。以下のとおりです、、、
なんか勘違いされているようですので説明します。

74HC595の出力電圧は5.34V,0.33Vといった記述がデータシートにありますが、 これはこの電圧に落ちるということではありません。

必ず5.34Vになりますということではなく、5.34V〜電源電圧の範囲に入るということです。
実際は5.4Vや5.5Vや5.8Vや5.9Vなどの電圧になります。
typ.(標準値)が5.8Vとなっていますので、ほとんどのICは5.8V前後を示します。


同様に必ず0.33Vになるということではなく、GND〜0.33Vの範囲に入るということです。
これは25℃の時にメーカーが保証するということですので、この範囲にないものは不良品となります。
この範囲内にないと不良品になってしまいますからメーカーでは少し余裕を持って設定しています。
ですので、5.34Vといいつつ実際は5.34Vまで下がるものはなく、少なくとも5.5V程度を示すのではないでしょうか?

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5.34Vや0.33Vを元に抵抗値を84Ω,42Ωのように求めておられるようですが、なんかおかしいです。

> >High側は(6V - 5.34V)/7.8mA=約84Ω。 Low側は0.33/7.8mA=約42Ω。 > 2つ会わせると126Ωということになります。これだと降下電圧1.5VのLEDをつないだとして、 > 電流は約27mAということになります。 電流を7.8mAと決め付けて抵抗値を算出していますのでその抵抗値は7.8mAを流した時のものです。その抵抗値を使って27mAとは求められません。電流により抵抗値は変わるからです。


High側の電流,Low側の電流,LEDの電流はつながっていますから全て同じ電流で計算しないとだめです。
正しく求めるなら


> (6V - 5.34V)/****mA=約--Ω。 Low側は0.33/****mA=約--Ω。
> 2つ会わせると---Ωということになります。これだと降下電圧1.5VのLEDをつないだとして、 電流は約****mAということになります。

3つの****の電流は同じにならなければなりません。直列で全ての素子がつながっていますので同じ電流が流れています。でもこれは可変項が複数あるので実際にやってみないと求めれられません。

いずれにしてもICの製造ロットやICの動作温度により大きく変わりますし、 前記のようにメーカーが余裕をみた数値ですので5.34Vの時の抵抗値だけ求めて動作検証しても無意味です。


特に74HCはCMOSタイプのICですので温度変化により大きく特性が変わります。

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>たしか前回、計測したときは41mAもの電流が流れていたはずです。それがなぜ4.5mAに減ってしまったのか? おそらく理由として考えられるのは

>・アナログテスタで測っているから。

テスターを入れていますから電流計の抵抗分(数100Ω)が回路に入り電流が少なくなりますので減って当然です。

正確に測りたいなら1Ωの抵抗を入れてその両端の電圧を計測してください。0.01Vで10mAです。
上記とはぜんぜん違う電流になると思います。

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ポリスイッチの保護は異常状態が継続しないと保護になりません。
ポリスイッチは異常電流により発熱して、電流を遮断する素子ですので、ポリスイッチが発熱 するまでの時間が必要です。たとえば1分のうち1秒程度しか100mAを超えない場合は 保護がされません。またポリスイッチの切断機能は無限ではなく有限です。

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74HCシリーズのICは基本的にLEDをドライブすることを考えていないため、詳細な電流特性表はないのが普通です。
一部7セグメントLEDをドライブできるものもありますが、それは例外です。
このICでは電流が少なすぎてドットマトリクスのLED点灯には向かないということもあります。
キットでは点灯していますが、この程度の輝度では点灯用ディスプレイ、看板、案内板などとしては暗くて使えません。
秋月のマトリクス基板は専用のドライバICを使っていますので、かなり明るく点灯していると思います。
、、、以上です。情報ありがとうございました。
まだ頂いた情報をちゃんと理解していないので、そのまま掲載させて頂きました。勘違いしちゃっていた部分が分かり次第、修正したいと思います。話がややこしくなって申し訳ありません。


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